新卒の歯科衛生士が職場選びで気を付けるポイント

更新日:

新卒の歯科衛生士が職場選びで気を付けるポイント

新卒の歯科衛生士さんにとって、職場選びはとても重要です。臨床の知識・経験が少ないこの時期の学ぶ環境は、今後の歯科衛生士キャリアに大きく影響を及ぼします。そんな新卒の歯科衛生士さんが職場選びで見ておくべき部分や、気を付けるべきポイントをご紹介します。

職場選びで見るべき・気を付けるべきポイント6つ

①勤務地・通勤手段はどうか

通勤時間は自宅から30分くらいまでが良いでしょう。

どれだけ魅力的な職場であっても、自宅から遠いと起床時間が早い上に帰宅時間は遅くなってしまいます。次の日も早起きであるため帰宅したらすぐに食事をしてお風呂に入って寝て・・・と、プライベートの時間がほとんど確保できません。

また通勤手段によっても見るポイントは変わってきます。自転車やバスであれば道路の混雑具合、電車であれば乗り換えにかかる時間や使用する路線の混雑具合まで見ておくのが理想です。特にバスは時間変動が生じやすいため、遅刻しないよう早めに家を出るなど注意が必要です。

②給与・賞与と診療時間、休日のバランスはどうか

給与・賞与が充実している歯科医院は、診療時間が長かったり休日出勤があったりすることが多いです。

逆に給与・賞与が平均レベルである歯科医院は、診療時間が短かったり休日が多かったりすることも。

そのため給与・賞与を優先してバリバリ働きたいか、まずはゆっくり慣れていきたいか、自分の中でバランスが取れているところを探してみましょう。 なお大学病院や企業などは、給与・賞与と診療時間、休日いずれも条件が揃っていることが多いです。

③勤務は固定制か、シフト制か

勤務日・休日が固定されている歯科医院と、シフト制で月によって変動する歯科医院があります。

前者のメリットは生活のリズムを作りやすく、プライベートの予定も立てやすい点。デメリットは休日の融通を利かせづらい点です。それに対して後者のメリットは、毎月自由に出勤日を決められる点。

デメリットはシフトが発表されるまで出勤日が把握できず、予定を立てづらい点にあります。 いずれもメリット・デメリットがあるため、自分に合った働き方を考えてみましょう。働き始めると慣れることも多いので、悩んだ場合は給与や診療時間など他の条件を優先して良いです。

④教育環境が整っているかどうか

新卒の歯科衛生士さんには、給与・賞与、診療時間など、労働条件だけで職場を選ぶのはおすすめしません。

学校で学ぶことと臨床で学ぶことは大きく異なり、新卒の歯科衛生士さんにとって教育環境が整っているかどうかはとても大切なことです。また歯科に関する知識・技術以外にも、社会人として学ぶべきことはたくさんあります。

歯科医院側にとって、知識・経験の少ない新卒歯科衛生士に教育するのは、経済的にも時間的にも負担のかかること。それでも一からしっかり教えてくれるのは、良い歯科医院であると言えます。

⑤歯科衛生士業務を任せてくれるかどうか

歯科医院や院長の方針によっては、新卒に限らず歯科衛生士業務をほとんど任せてもらえないこともあります。

歯科医師の診療補助ばかりだったり、新卒のうちは患者さんを任せてもらえなかったり。理由はさまざまですが、患者対応やスケーリング・歯科保健指導などは、経験を重ねれば重ねるほど上手になっていくもの。

新卒だから、あるいは人が足りていないからなどといった理由で任せてもらえないと、何年経っても歯科衛生士として成長できません。

⑥院内の雰囲気が自分に合っているかどうか

例えば患者さんが次から次へとやって来る歯科医院では、常にスピーディーに効率良く動くことを求められます。

それに対して1人1人の患者さんにじっくり時間をかける歯科医院は、スピーディーさよりも対応の丁寧さや質を求められます。マイペースに仕事をしたい方が前者のような歯科医院へ就職すると、雰囲気についていけず精神的にも負担になるでしょう。

初めから自分に合った雰囲気の歯科医院を選ぶことをおすすめします。なお院内の雰囲気は、歯科医院のホームページやすでに働いているスタッフを見ればある程度掴めます。

歯科衛生士の職場の種類

歯科衛生士が活躍する場は多くあります。ある程度臨床経験があれば保健センターなど行政や介護施設、歯科衛生士を育てる側で働くという道もありますが、新卒の場合はある程度限られてきます。

歯科医院・クリニック

ほとんどの歯科衛生士は歯科医院・クリニックに勤めています。自分の雰囲気に合ったところであれば、アットホームな雰囲気で毎日楽しく働けるでしょう。他に比べて小規模な分、先輩からマンツーマンで技術指導を受けられたり、勉強会が頻繁に開催されたりと歯科衛生士として成長しやすいのがメリットです。就職希望を出す前に職場見学をできることがほとんどです。

大学・総合病院

歯科に特化した大学病院や、医科の中に口腔外科のみ設置された大学・総合病院で活躍する道もあります。歯科医院・クリニックに比べ圧倒的に大規模であり、福利厚生が充実していることも多いです。歯科医師・歯科衛生士だけでなく医師、看護師、薬剤師、理学・作業療法士などさまざまなスタッフが在籍しています。チーム医療の中で働くことで、歯科に限らず医科の知識も学べるのがメリットです。全身疾患があったり難症例であったり、リスクの高い患者さんに関わることも多々あります。ただ歯科医院・クリニックに比べると、歯科衛生士の数に対して患者さんの数が圧倒的に多いため、患者指導など歯科衛生士業務を満足にできないかもしれません。

企業

一般企業ではなく歯科関連企業であれば、歯科衛生士という資格を生かすことができます。歯科の知識を生かした営業や企画、商品開発、セミナーなどが主な仕事内容です。歯科医院・クリニックは職場によって休日や勤務時間が異なりますが、企業は基本的に土日休みで勤務時間も固定されています。また福利厚生が充実していることも多いです。 また上記のように一般社員としてではなく、企業内にある歯科診療所で、歯科衛生士として患者(その会社の社員)と関わる道もあります。なお一般社員として就職すると、患者さんと直接関わる機会はほとんどありません。

譲れない・大切にしたい部分を決めておこう

職場選びに悩んだときは、自分が最も大切にしたい・譲れないこと、逆にさほど気にしないことなど優先順位を決めてみましょう。

■給与・賞与


■休日・休暇


■診療時間(出勤時間は早いか遅いか・何時に帰宅できそうか)


■院内・他スタッフの雰囲気


■立地・勤務地
 教育制度 

など
 歯科衛生士として今後活躍できるかどうかは、初めて働く職場にかかっていると言っても過言ではありません。歯科衛生士として成長できそうな歯科医院を選べると良いですね。

新卒の歯科衛生士さんの就職サポートは【歯科求人ラボ 関西】

【歯科求人ラボ 関西】では関西の歯科衛生士さんの就職サポートをさせていただいております。ご希望の条件に合った歯科医院をご提案・入職までしっかりとサポートさせていただきます。下記よりお気軽にお問い合わせください。

歯科求人ラボ 関西

TEL:0120-22-2395

LINEでも気軽にお問い合わせください。