【歯科衛生士の履歴書②】志望動機が思いつかないときの対処法

更新日:

歯科衛生士の転職では、歯科医院で面接する際に履歴書を持参するよう言われることがしばしばあります。前回に引き続き、履歴書の構成をもとに各欄の書き方・注意点を解説します。

歯科衛生士の履歴書の書き方

今回は以下のような履歴書の項目のうち、について詳しく見ていきましょう。

基本情報

学歴・職歴

免許・資格

志望動機

趣味・特技

本人希望欄

④志望動機の書き方・注意点

履歴書の要とも言える志望動機欄。歯科医院は全国にコンビニの数より多くあると言われ、院長など採用側は「なぜ他の歯科医院ではなく自分たちの歯科医院なのか」「自分たちが採用する必要はあるか」を見極めています。 歯科衛生士の転職において、履歴書の志望動機欄に書くべきことは以下の通りです。

以前の職場について

どのような歯科医院に勤めていたか

どのような業務を担当していたか

転職先での今後について

これまでの経験をどう活かせると思うか

興味のある分野・キャリアプラン

以前の職場については、例えば歯周病専門の歯科医院に3年勤めていた、予防歯科に力を入れている歯科医院に5年勤めていたなど年数と併せて伝えると良いでしょう。加えてどのような患者さんに関わってきたか、どのような業務を任せられてきたかなども伝えます。

新人教育やチーフ経験など、他のスタッフの上に立つ経験は全員ができることではありません。自己PR欄に書くこともできますが、採用側の目に付きやすい志望動機欄にも簡単に記載しておくと良いでしょう。

 

以前の職場と転職先の診療内容が真逆でもOK

歯周病専門の歯科医院から小児歯科への転職、審美専門の歯科医院から歯周病専門の歯科医院への転職など、以前の職場と転職先の歯科医院の診療内容等が真逆でも問題ありません。 こういった場合の志望動機の例は以下の通りです。

例❶「歯周病患者のケアを行ううちに、もっと早期からケアを行いたい、治療ではなく予防の大切さを伝えたいと思い小児歯科への転職を考えました」

例❷「歯科に対する意識の高い患者のケアを行ううちに、歯周病など歯科疾患への関心が深まり、歯周病を専門とする歯科医院への転職を考え始めました」

上記のように表現の仕方はさまざま。「志望動機が浮かばない・・・」という方も、以前の職場で働きながら感じていたことや、転職を考え始めたころの思いを振り返ってみると自然と浮かんでくるかもしれません。

 

採用にはコストがかかっている

転職する側は「採用してほしい」「収入を得たい」という気持ちが大きいでしょう。しかし一般企業を例に取ると、1人あたりの採用コストはおよそ80万円とされています。つまり企業側は、1人雇用するために求人広告費用やその人に支払うための給料など多くの費用をかけているということ。余裕があれば、自分が採用側でも「費用をかけて採用したい」と思えるような志望動機を考えてみましょう。

 

「この歯科医院が良い」という理由が見つからないときは?

採用する側に「費用がかかっても採用したい」と思わせるためには、『この歯科医院でなければいけない理由』を明確にさせることです。そうは言っても、患者満足度ランキング全国1位の歯科医院など、転職先に目に見えてわかる特徴があるとは限りませんよね。「給料が良いから」「自宅から近いから」「勤務時間がちょうど良いから」などといった理由で転職先を選ぶ方も少なくありません。むしろそういった方が多いのではないでしょうか?

「給料が良いから」などといった本音の志望動機を恥ずかしく思う必要は無く、重要なのはその伝え方です。歯科医院を選んだ理由が他にもあればそちらを強調し、給料面にわざわざ触れる必要はありません。どうしても給料以外に理由が見つからなければ、「以前の職場は成果を上げても評価される機会が無く〜」などと言い方を変換して伝えましょう。

なお志望動機や転職先の特徴について悩んだときは、歯科医院のホームページにある「当院の特徴」「当院について」「診療科目」などを見てみましょう。その歯科医院の理念や軸としている考え方、力を入れている分野、大切にしていることなどが書かれているはずです。それらは院長やその歯科医院で働くスタッフに共通する考え方であり、転職者に求める思いでもあります。それらと自分の転職理由を照らし合わせてみると、「その歯科医院でなければいけない理由」が浮かんでくるかもしれません。

 

⑤趣味・特技の書き方・注意点

志望動機を一生懸命書いた後に現れる趣味・特技欄。「志望動機に比べて重要性を感じない」「何を書くのが正解なの?」と思う方もいるでしょう。 履歴書の趣味・特技欄で採用側が見ているのは以下のような点です。

自分の歯科医院と雰囲気が合うか

他のスタッフと人柄や性格が合うか

面接中の話題として利用する

志望動機や自己PR欄は、採用側もしっかり読んで理解する必要があります。しかし趣味・特技欄を見れば「〇〇が好きな人」「△△が得意な人」というように、短時間でざっくりとしたイメージを得ることができます。

そのため内容によっては覚えてもらいやすくなるでしょう。 趣味・特技欄は他の欄と違って、箇条書きなどで簡単に記載してもOK。ただ趣味・特技名を書くだけではなく、カッコ書きなどで説明を加えておくとなお良いでしょう。例えば以下のように書きます。

趣味・特技欄の例

趣味:旅行(これまで◯ヶ国を訪問しました)

特技:ダンス(中学・高校とダンス部に所属していました)

趣味・特技欄に書いたことは、面接中に聞かれたり踏み入った話をされたりすることがあります。上記の例であれば、面接をする院長も旅行好きだった場合やダンス経験者であった場合など。そのため嘘は書かず、本当に好きなことや得意なことを書くようにしましょう。

歯科衛生士の転職では、一般企業における転職のように「転職先が出している製品・商品に近い趣味」などはありませんよね。趣味や特技を作ったり一風変わったものを書いたりする必要はありませんが、歯科医院やスタッフの雰囲気・人柄と合うか見られていることもあります。空欄にせず何かしら書いておくと良いでしょう。

 

⑥本人希望欄の書き方・注意点

本人希望欄には以下のようなことを記載します。 

働きながら転職活動をしている場合

入職可能な日・時期

連絡のつきにくい時間帯

本人希望欄に書くことが無い場合は、空欄にせず「貴院の規定に従います」と書きましょう。「月給◯◯万円以上希望」「土日休み希望」など、給料や待遇面などについて書くのはタブー。労働条件や待遇については面接ですり合わせることが多いです。

またこの欄に書いたことは絶対条件となりますが、そもそも給料に対して絶対条件がある場合はそれに従って転職先を探しましょう。募集内容に「月給25万円〜」と書かれている歯科医院で、「月給30万円以上でないと働けません」などと主張するのはマナー違反です。

転職活動をする上で避けて通れない履歴書問題。面倒に感じる方もいるかもしれませんが、各欄で書くべきことやアピールできること、マナーは決まっています。把握しておけばそれほど難しいことではありません。

なお歯科医院ではなく企業への転職では、履歴書と併せて職務経歴書を提出するよう言われることも多いです。職務経歴書は企業の採用担当者が最も重視すると言われる書類であるため、企業への転職を考えている場合は履歴書だけでなく職務経歴書もしっかり準備した上で面接に臨みましょう。

 

職場の選び方に迷ったら【歯科求人ラボ 関西】

【歯科求人ラボ 関西】では専門のアドバイザーがあなたの希望に合った求人をご提案いたします。職場選びに迷った際はぜひ【歯科求人ラボ 関西】へご相談ください。入職までしっかりとサポートさせていただきます。

【歯科求人ラボ 関西】

お電話でのお問い合わせ:0120-22-2395

ラインでのご相談もお気軽にご利用ください。