働き方改革!多様化する歯科衛生士の働き方について解説

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歯科衛生士の働き方として多いのは、開業歯科医院における常勤スタッフでしょう。開業歯科医院は診療時間が18〜19時までで、歯科衛生士の退勤時間が20時ごろになることも少なくありません。また木曜日・日曜日が休診日で、他業界の友人と休みが合わないなんてことも。 しかし近年、そんな歯科衛生士の働き方が変わってきているようです。今回は多様化する歯科衛生士の働き方についてご紹介します。

多様化する歯科医院での働き方

診療時間内だけでなく、患者さんがいない時間も仕事の多い歯科衛生士。

そんな歯科衛生士でも働きやすいような、以下のような歯科医院が増えてきています。

診療開始・終了時間が早い

休憩時間が長くない

土日祝休み

フリーランスとして働く

それぞれ詳しく見ていきましょう。

診療開始・終了時間が早い

よくあるのは朝10時ごろに診療を開始し、夜19時ごろに診療終了する歯科医院。オフィス街にある歯科医院だと、仕事後の会社員が来院する可能性が高いため診療終了時間が遅くなりがちです。

朝が苦手な人にとっては働きやすいかもしれませんが、帰りが遅くなることで家事や育児に影響が出ることも。育児中の歯科衛生士であれば、保育園に預けておく時間を長くしたり遅くまで受け入れてくれる幼稚園を探したりする必要があります。
また歯科医院を出る時間が遅いことで友人と予定が合いづらいなんてことも。

ただ診療開始時間が8〜9時と早い歯科医院は、その分診療終了時間も早いです。
歯科衛生士は治療や診療室の準備など、診療開始時間よりも早く仕事を始めることが多いですよね。そのため朝かなり早くなることもありますが、その分17〜18時には退勤できます。

早寝早起きの習慣が付いている人にとっては働きやすいでしょう。

休憩時間が長い

お昼休憩が2時間などと長めに取られている歯科医院も多くあります。

「お昼はゆっくり休みたい!」と思う人もいれば、逆に時間を持て余して困るという人もいます。休憩時間になってからお昼ご飯を買いに行き、帰ってきてゆっくり食べても1時間ほどで済むでしょう。
お弁当を持参する人であれば、30分ほどで暇になってしまうかもしれません。

他のスタッフと談笑する時間が楽しいと思う人もいれば、その時間が苦痛に感じる人もいます。時間を持て余すくらいであれば、午後の診療の早く始めて早く帰りたいと思う歯科衛生士もいるでしょう。

また勤務時間中は白衣を着ているため、お店でランチするには着替えなければいけません。こういった制約があるため、休憩時間が長くともやりたいことをやれるわけでもなく、休憩時間が長すぎると思う人もいます。

そんな人は転職先を選ぶときに、歯科医院の診療時間だけでなく休憩時間に目を向けてみても良いでしょう。休憩時間が30分間だと短すぎますが、程よく1時間とする歯科医院もあります。

たかが休憩時間ですが、毎日の積み重ねはプチストレスになります。

土日祝休み

よくあるのは木曜日・日曜日休みなど、連休が無い歯科医院です。

逆に言えば5連勤になることが無いため、2〜3日働いたら休み、また2〜3日働いたら休みと気持ちが楽かもしれませんね。
しかし連休が無いことで旅行へ行けなかったり思い切り休むことができなかったりすることも。平日は商業施設も空いていて嬉しいですが、他業界の友人と休みが合わないこともしばしばあります。

そんな中で土日祝日休みの歯科医院もあります。特にオフィス街にある歯科医院は、土日祝日は会社員の患者さんが減ることを見越して休みとすることが多いです。

また開業歯科医院ではありませんが、大学病院や総合病院、企業内の歯科医院も同様です。あるいは土曜日の午前中のみ診療したり、土曜日に診療しても交代で出勤したりといった形態を取ることもあります。

いずれにせよ月に1回だけでも土日祝日休みがあることで、家庭や友人との付き合いもスムーズになるでしょう。

フリーランスとして働く

歯科医院の形態とは少し異なりますが、フリーランス歯科衛生士として働くのも「多様化する歯科衛生士の働き方」の1つです。

フリーランスとは特定の歯科医院や団体に縛られず、自由な働き方をすること。
つまりフリーランス歯科衛生士は、1つの歯科医院で働くわけではなく曜日によって勤務する歯科医院を変えたり、出勤の日数を自由に調整したりして働く歯科衛生士です。曜日によって異なる歯科医院へ勤務する、非常勤の歯科医師を想像するとイメージしやすいかもしれませんね。

柔軟な働き方を望んでいる人にとって、フリーランス歯科衛生士はとても魅力的かもしれません。

ただフリーランス歯科衛生士は誰でもなれるものではありません。なぜなら各歯科医院と個人的に契約を結ぶため、それに値する知識や技術がないと受け入れてもらえないからです。歯科医院側からすると週に数日しか来てもらえないため、それでも採用したいと思えるほどの技能が無いと難しいでしょう。

なお歯科医院と結ぶ契約は「業務委託契約」となることが多く、1年間など期限付きであることがほとんどなため、自己研鑽に励んだり積極的にコミュニケーションを取ったり常に努力を続ける必要があります。

 

歯科衛生士は診療終了時間=退勤時間ではない

院長でない限り、歯科医師は患者さんの予約時間に合わせて出勤・退勤すればOK。

しかし歯科衛生士はそうはいきませんよね。朝10時から治療の予約が入っていれば、1時間前の9時ごろに出勤し診療室内の準備、治療の準備、自分のタイムスケジュール確認、ミーティング・・・と忙しい歯科衛生士もいるでしょう。

特に歯科衛生士数が少なかったり歯科助手がいなかったりする歯科医院では、TBIやクリーニングなど自分の予約に集中できないことがほとんどです。

例えば自分の予約をこなしながら歯科医師の診療補助を行い、隙間時間を見て受付、器材の洗浄・滅菌・・・などと業務に追われることも。 このような歯科医院では、毎日診療開始時間よりもかなり早く出勤し、診療終了時間よりも遅く退勤というリズムになるやすいです。

加えてお昼休憩もまともに取れないかもしれません。見た目上は休憩時間2時間となっていても、午前中の診療が長引いて実際は1時間も取れないなんてこともありえます。

歯科衛生士数が多ければ交代で休憩を取ったり、診療が長引いた分休憩時間を延ばしたりすることもできますが、スタッフ数が少ないとそのような臨機応変な働き方はできません。

このような歯科医院はスタッフ採用や教育に力を入れていないことも多いため、転職先選びでは避けた方が良いでしょう。

 

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