歯科医院見学に確認すべきポイントは?見学時のマナーも解説

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歯科医院見学は、求人応募者と歯科医院側のミスマッチを防ぐ上で有効な手段です。

あらかじめ見学をすることで患者層や働いている人、業務内容をある程度把握できます。

ただ何も考えずに見学するのと働く姿をイメージしながら見学するのとでは、「転職の成功率」に大きな差が生じることも。

そこで今回は歯科医院見学時によく見ておくべきポイントをご紹介します。

 

歯科医院見学の目的

歯科医院見学の目的は、歯科医院の雰囲気や働いている人たちの人柄、業務内容などを事前に把握して入職後のイメージをつけることです。

逆に歯科医院側は、見学の機会を設けることで求めている人物像とマッチしているかどうかを面接前に判断します。

つまり見学は求人応募者と歯科医院のミスマッチを防ぐために行われます。

両者の求めているものが合致すると、お互いにとって働きやすい環境であると言えます。

 

歯科医院見学時に確認するポイント

見学時に確認しておきたいポイントは以下のとおりです。

①歯科医院の特徴
診療内容、患者層、アポイントの状況、自費と保険の割合
②歯科衛生士の業務内容
診療補助につく割合、違法行為の有無、専任の受付がいるか、担当制、メンテナンスの時間、ノルマの有無
③院長やスタッフの人柄
院内を仕切っている人、歯科衛生士と歯科助手の関係性、院長の患者さんやスタッフへの接し方
④歯科医院の設備
設備や器具の種類、スタッフルームの有無
⑤消毒や滅菌の状況
滅菌方法、院内の清掃状況

歯科医院に求める条件は一人ひとり異なりますよね。

例えば「自費診療のみ行なっている歯科医院」「メンテナンスは担当制」「人間関係を重視」などさまざまな希望条件があるのではないでしょうか。
あらかじめ自分の中で譲れない条件を明確にしておくと、自分に合った歯科医院が見つかりやすくなります。

では、見学時に確認するポイントを詳しく見ていきましょう。

歯科医院の特徴

まず歯科医院見学前に、事前準備として見学先のホームページをチェックしておきましょう。

ホームページは患者さん向けに作られていますが、歯科医院の特徴やおおよその診療内容は把握できます。
ホームページだけで把握しきれなかった情報を、見学時に補います。

例えば来院する患者層はホームページ上ではわかりませんよね。
患者層を把握するためには、見学時にアポイント帳を見せてもらうと良いでしょう。

アポイント帳には患者さんの名前、治療内容などが記載されています。治療内容によって患者層をある程度把握することができます。

例えば、午前中の診療では義歯調整が頻繁に行われているのに対して、午後の診療からCRや根管治療、シーラント処置が増える傾向にある場合、患者層は小児から高齢者まで幅が広いと予測できます。

このようにアポイント帳で患者層を把握することが可能です。

歯科衛生士の業務内容

見学時に歯科衛生士が行なっている業務は、入職後にあなたの業務となります。

実際に自分が業務をこなすイメージをしながら見学すると良いでしょう。

メンテナンスの内容
業務内容の確認ではメンテナンスの時間、担当制の有無、ノルマの有無など把握します。
保険診療をメインとしている歯科医院では、メンテナンスの時間が30分だけということも珍しくありません。
予防に力を入れている歯科医院では担当制を採用して、メンテナンスの時間が60分というところもあります。
また自費診療がメインの歯科医院では売上げノルマがあり、患者さんに自費診療を勧めるために営業しなければならないこともあります。
診療補助の割合
歯科衛生士の業務内容には診療補助が含まれていますが、歯科医院によってはメンテナンスに専念してほしいため診療補助に携わらないこともあります。
受付業務の有無
上記に加えて専任の受付がいるかも確認しておくべきポイントです。
専任の受付がいないと歯科衛生士が受付業務を任される可能性があるため、業務内容の幅が広くなります。
違法行為の有無
違法行為が行われていないかも確認しておきましょう。
例えば歯科衛生士がレントゲン撮影のボタンを押すことや口腔内で咬合調整を行うことは違法行為です。
見学時にチェックしておけば入職を避けたり入職後に嫌な思いをしなくて済んだりします。

院長やスタッフの人柄

院長やスタッフは今後一緒に働く人たちです。

院内は誰が仕切っているか、歯科衛生士と歯科助手の関係性はどうか、院長とスタッフが対立していないか、院長の患者さんへの接し方はどうかなど、見学時である程度把握することができます。

また見学者であるあなたに対して、どのような態度で接してくるかも確認する必要があります。
優しく接してくる人もいれば、冷たい態度をとる人もいます。
そのような歯科医院では入職後、両者の板挟みになる可能性があります。

人柄に関しては「第一印象でどう感じたか」も大切です。直感的に「合わないな」と思ったら、入職を考え直しても良いでしょう。

歯科医院の設備

見学時は使用している器具や機材も確認しておきましょう。

以前の勤務先と同じものを使用していると、入職後はスムーズに業務を進められます。
逆に知らない器具や機材があれば、メモに残しておくと入職前に調べておくことができるでしょう。

加えて見ておくべき設備の一つにスタッフルームの有無が挙げられます。
スタッフルームがあると休憩時間はそこで過ごすことになるため、休憩中リラックスできる環境なのかそうでないのか、見ておくと良いでしょう。

スタッフルームがない歯科医院では昼食をユニットでとるか、キャビネットをテーブルの代わりにする可能性があります。

消毒や滅菌の状況

消毒や滅菌がどのような方法で行われているか見ておきましょう。

近年ではコントラやタービンを滅菌する歯科医院は増えましたが、現在でもグローブの使い回しをしていたり、リーマーを消毒レベルで管理したりする歯科医院は少なくありません。

肝炎など感染症を有する患者さんが来院したときの対応も、スタッフに質問してみるとよいでしょう。

 

歯科医院見学時の基本的なマナー

見学時に見ておくべきポイントを紹介しましたが、逆に院長やスタッフもこちらのマナー・態度を見ています。

見学のときにスーツを着用しなかった人や、あいさつをしなかった人に対して先輩歯科衛生士が悪口を言うなんてことも。

見学先に悪い印象を与えないよう、見学時の基本的なマナーをご紹介します。

身だしなみを整える

第一印象は3秒で決まるといわれています。

服装の指定がなくても歯科医院の見学はリクルートスタイルが無難です。

メイクはナチュラルメイク、髪が長い場合は一つに結んで顔にかからないようにしましょう。

あいさつをする

あいさつは基本中の基本です。

受付、スタッフはもちろん、患者さんにもあいさつを忘れないようにしましょう。

立ち位置に注意

見学する際は診療中の歯科医師や歯科衛生士の邪魔にならないよう立ち位置に配慮し、壁に寄りかからないようにします。

質問はタイミングよく

忙しい状況の中での質問は避けます。

見学中に質問したいことがあったらメモにまとめてタイミングよく質問しましょう。

ヒールの音に注意

ヒールの音は診療室に響いてしまうため、ヒールのない靴にするかナースシューズを用意しておきます。

 

まとめ

今回は歯科医院見学のポイントについて紹介しました。

見学のポイントを確認すると自分に合った歯科医院を見つけやすくなります。

また基本的なマナーを押さえておけば、見学中に悪い印象を与えることはまずありません。

歯科医院見学の機会を上手く利用して、ミスマッチを防ぎましょう。

 

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