お役立ち情報
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歯科衛生士から他職種への転職を考えたとき、転職を成功させるためには確認すべきことがいくつかあります。
他職種へ転職する上でおすすめの職業についても併せて解説します。
歯科衛生士は国家資格であり仕事内容が専門的なことから、転職先は歯科医院を選択することが多いのではないでしょうか。
ただ歯科衛生士として培った知識や経験を活かし、他職種へ転職するという道もあります。
歯科衛生士としての経験を活かせる職業を選べばスキルアップだけでなく、やりがいも多く感じることができます。
歯科衛生士から他職種への転職を考えたときに、おすすめの職業は以下の通りです。
●歯科関連企業
●ケアマネージャー
●歯科衛生士学校の教員
●歯科医療事務
●看護師介護職
●接客業
それぞれ詳しく解説します。
歯科衛生士としての知識や経験を活かすのであれば、歯科関連への転職がおすすめです。
歯科関連の企業には、歯ブラシや歯磨剤・歯科材料・治療器具を販売している企業などがあります。
なお歯科衛生士の90%以上は歯科医院に勤務しており、歯科関連企業で働く歯科衛生士は1%未満と言われています。
そのため歯科関連企業への転職は狭き門と言えるでしょう。
歯科関連企業での仕事内容には、次のようなものがあります。
歯ブラシや歯間ブラシのような商品や、スケーラーやクリーニング用のペーストなど器具・機材などの開発に携わります。
歯科医療従事者や患者の意見を分析したり、市場調査や商品の研究などを行なったりすることもあります。
商品開発の大きな魅力は、歯科衛生士として実際に経験したことや感じたことを、商品に反映することができる点にあります。
自社の製品に関する営業活動を、歯科医院や病院、歯科大学、専門学校などで行います。
企業によっては営業活動は営業担当が行い、歯科衛生士は商品の説明や機器を実際に使って見せるなどのサポートにまわることもあります。
企業が開催するセミナーで、歯科医師や歯科衛生士に対して商品や器具・機材の説明や指導をする講師を任されることもあります。
歯科医院のホームページ制作、歯科医院や歯科医療従事者向けのメディア運営、歯科医院などへの人材紹介・人材派遣といった歯科に関するサービス業に携わることもあります。
ケアマネージャーとは介護支援専門員のことで、介護が必要な方や家族が介護保険サービスを受けるためのアドバイスを行う仕事。
仕事内容は利用者や家族からの相談や、心身の状態に応じたケアプラン(介護サービス利用計画書)の作成です。
また訪問介護や通所介護施設の情報を利用者に提供したり、利用者の目的に合った事業所を探すことも仕事内容の1つ。
このように利用者と事業所との架け橋になることも、ケアマネージャーの大切な仕事です。
職場は居宅介護支援事業所や特別養護老人ホームなどの施設、地域包括支援センターなど。
歯科衛生士の場合、歯科医院などで5年以上かつ900日以上勤務していればケアマネージャーの試験の受験資格が得られます。
試験の合格率は10~20%前後と難易度が高く、合格後も87時間を超える実務研修が必要ですが、歯科衛生士の経験を活かしステップアップすることができるのではないでしょうか。
歯科衛生士を育成する学校での教員の仕事です。
教員免許は必要ありませんが、歯科衛生士免許は必須です。
実務経験があると優遇される学校も多いため、歯科衛生士の資格と経験が活かせる仕事でしょう。
仕事内容は講義や担任業務、講師業務、実習先の調整、事務業務など。
教えることが好きな方や教師を目指したことがある方にはおすすめです。
一般事務の仕事は未経験者でも応募可能な場合が多く、もちろん歯科衛生士から転職することが可能です。
しかし人気の職業な上、簿記や経理を学んでいる方と比較されると差がついてしまいます。
そこで歯科衛生士としての経験を活かせる、「歯科医療事務」という仕事がおすすめ。
歯科医療事務とは、歯科医院の診療報酬計算や請求業務のようなレセプト業務を行う仕事です。
求人によっては、レセプト業務の他に受付対応やサポート業務も任されることがあります。
歯科衛生士と同じく医療従事者である看護師もおすすめです。
特に病院や口腔外科に勤務していた歯科衛生士にとって、看護師や准看護師は身近な存在なのではないでしょうか。
仕事内容は勤務する科によって変わりますが、療養上の世話や医師の診療補助を通じて患者を支えていくことが主です。
勤務先は病院や訪問看護ステーション、高齢者向け施設、保育施設など多岐にわたり、求人も多い傾向。
給与も歯科衛生士より高水準であることは大きな魅力でしょう。
ただし看護師になるには、大学や専門学校に通い国家試験に合格しなければなりません。
看護学校の学費については、一定の条件を満たせば給付金の支給や奨学金の制度が受けられることもあります。
特別養護老人ホームなどの施設で働く介護職は、施設からの受け入れや往診などの経験を活かせるでしょう。
人手や知識不足で口腔ケアが疎かになっていることも多いですが、歯科衛生士の経験があればお口の健康もサポートできるはずです。
介護職に転職する上で、資格は必要ではありません。
ただ資格がないと食事・入浴介助などの身体介護は行えません。
介護の基本的な知識や技術を身につけるためにも、介護職員初任者研修などの資格は取得すると良いでしょう。
飲食店やアパレルショップの店員、ホテルのフロントなどの接客業では、歯科衛生士の仕事で培ったコミュニケーション能力を活かせます。
人と話すことが好きな方や、仕事をしながらマナー・接遇を学びたい方にはおすすめです。
歯科衛生士から他職種への転職においておすすめの職業を解説しましたが、転職を成功させるためには事前の準備・対策が重要になります。
転職活動を行う前に準備・対策として確認すべきことは以下の通りです。
❶転職理由を明確にする
❷転職に求める条件を考える
❸今までの自分の経験を振り返る
それぞれ詳しく見ていきましょう。
まずはじめにどうして転職したいのか、理由を明確にする必要があります。
「歯科衛生士という職業が向いていない」「他の職業に憧れがある」「人間関係がうまくいっていない」など転職したい理由はさまざまですが、漠然とした思いだけでは転職活動は上手くいきません。
そこで転職理由を箇条書きにするなどして洗い出し、どうして転職したいのかを自分の言葉で具体的に伝えられるようにしておきましょう。
そうすれば自分の考えもまとまり、前向きな転職活動を行うことができます。
転職理由を明確にすることは、転職先での面接時に「転職理由」を問われた際にも役立ちます。
転職する理由が明確になったら、次は転職先に求める条件を具体的に考えてみましょう。
転職理由と同様に箇条書きで書き出し、求める条件に合った転職先を探します。
なお給料・就業時間・福利厚生など転職に求める条件はさまざまですが、すべての条件を満たす転職先が見つかることはなかなかありません。
そこで自分の現在の生活やなりたい自分などを想像し、求める条件に優先順位を付けることが重要です。
これによりたくさんの職場の中から、自分が納得できる転職先を選ぶことができます。
他職種へ転職するとはいえ、今まで歯科衛生士としての経験や実績が無駄になるわけではありません。
今まで培ってきたものを活かせる転職先を探せば、その転職は意義あるものになるでしょう。
また自分を見つめ直し自己分析することで、歯科衛生士という経験を履歴書や面接でアピールすることができます。
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