ブランクがある歯科衛生士さんの転職～心得と注意点とは？～

ブランクがある歯科衛生士さんの転職～心得と注意点とは？～

歯科衛生士は女性の多い職業であるため、結婚や妊娠・出産を機に退職する方は多くいます。それ以外でも、なんらかの理由でブランクが空いてしまった方もいるでしょう。歯科衛生士という資格は、取得すれば更新などをする必要がなく一生物です。その分一度現場を離れると自分の実力を見直す機会がなく、ブランクが空けば空くほど復帰しづらくなっていきます。本記事ではブランクが空いてしまった後、臨床に復帰するための心得や注意点をご紹介します。

ブランクがあることで感じやすい不安

自分の実力・技術が衰えていないか

しばらく臨床に出ていないゆえに自分の技術が衰えていないか、復帰しても以前のように動けるのだろうかと不安になる方は多いです。歯科衛生士は患者さんに直接触れる仕事であり、医療現場は常に進歩していっています。それだけでなく、院長によって歯科医院の雰囲気は大きく異なります。以前の職場が特徴的であったり、歯科衛生士業務をほとんどやらせてもらえなかったりすると、より転職へのハードルは高くなります。このような不安から、歯科業界を諦める方もいるかもしれません。

職場に馴染めるかどうか

歯科医院の雰囲気は院長だけでなく、歯科衛生士や歯科助手などのスタッフによって作られます。ブランクがあることで自信がない上、転職により職場の雰囲気が一新されるとなるとより不安になりますよね。 また職場によってはブランクがあることで仕事を任せてもらえなかったり、逆にブランクを考慮せずに仕事をたくさん振られてしまったりするかもしれません。

ブランクを乗り越えるための心得5つ

ブランクがある上での転職は不安になって当然です。その不安を少しでも軽くするため、心得ておきたいことがあります。

①現状に合った働き方を選ぶ

妊娠・出産を機に退職し転職される方は、多くの場合仕事と子育てを両立しなければいけません。そのためフルタイムや正社員よりも、パートやアルバイトなどシフトの融通が利きやすい働き方を選ぶと良いでしょう。子供の幼稚園の時間に合わせて働くなど、少ない日数で都合に合わせて働くことができます。

パートやアルバイトという働き方は、少しずつ臨床に慣れていくことができるのも嬉しいポイントです。初めはパートで働いて、子育てが落ち着いてきたら正社員になるという方法もあります。 逆に妊娠・出産ではなくなんらかの理由でブランクが空き、歯科衛生士として戻ってきた方にはフルタイム（正社員）がおすすめです。働く時間がしっかり確保できることで、臨床に早く慣れることができるからです。ブランクからの復帰も早いでしょう。

②まずは知識の更新をする

自分が臨床に出ていない間も医療は常に進歩し続けています。そのため復帰したらまずは自分の持っていた知識と現状を照らし合わせ、その変化に追いつくようにしましょう。「前はこうだったから」「最近のものはわからないから」などと過去の自分に固執していると、新しい職場にもなかなか馴染めません。

③自分の立場をわきまえる

歯科医院は職場によって治療方針や使用している材料、器材、機械が異なります。そのため歯科衛生士としての経験がどれだけあっても、新しい職場では一から覚え直しになることが多いです。また休職している期間があると、年下の歯科衛生士が経験年数で先輩になることも多々あります。 復帰直後は「教えてもらう立場」にあることを忘れず、相手が誰であっても謙虚な姿勢で臨みましょう。新人の頃を思い出すと気持ちが楽になるかもしれません。

④いざというとき頼れる人を見つけておくと良い

妊娠・出産を機に退職し現場復帰する方は、どうしても仕事を休めないときに子供が熱を出して休まざるを得なかったり、残業で子供を迎えに行けなかったりすることがあります。夫だけでなく両親や仲の良いママ友などが近くにいれば、いざというときに任せることができ安心です。

⑤復職支援セミナーを利用すると安心

歯科衛生士会や企業、都道府県、大学などが行っている復職支援セミナーでは、講義や実習を通して歯科知識・技術の改めて学び直すことができます。歯科衛生士学校を卒業してからというもの、職場以外で知識・技術を一から学び直せる機会は少ないです。復職支援セミナーで学び直せば、自信を持って新しい職場に行けますね。

復職支援セミナーは、1日のみのものもあれば数日間、数ヶ月間通うものもあります。費用は無料から有料のものまでさまざま。数ヶ月間のセミナーは開始時期が限られていることが多いため、復職を考え始めたら余裕を持って調べておきましょう。 もちろん転職先の歯科医院が直接、復職支援のための勉強会や技術研修を行ってくれることもあります。まずは転職先の目処を立ててからでも良いかもしれません。

ブランクがあっても安心な歯科医院とは？

「ブランク可」と明記されている歯科医院

ブランクがあっても歓迎すると明記されている歯科医院なら、安心して復帰のスタートを切れるでしょう。そのような旨が記載されている歯科医院は、同じような状況の歯科衛生士がすでに働いていたり、子育てをしながら働くことに理解があったりする可能性が高いです。中には託児所が併設されていたり、診療終了時間が早かったりすることも。子供の預け先が見つからないなど、子育てとの両立が不安な場合は嬉しいですよね。

教育環境が整っている歯科医院

復職支援セミナーに自分で応募して知識や技術を学び直すこともできますが、転職先の職場の教育環境が整っていればより安心です。というのも、歯科医院によって使っている材料や機械などが異なるからです。キャリアパスがあったり歯科衛生士学校の研修先となったりしている歯科医院は、教育に力を入れている可能性が高いでしょう。

子育てママがいる歯科医院

転職先の職場に同じような状況の歯科衛生士がいれば、院長や他スタッフもブランクがあることに対して理解があるでしょう。またそのようなママスタッフが直接、仕事と育児の両立やシフトについてなど相談に乗ってくれるかもしれません。似た状況の歯科衛生士が同じ職場にいるというだけで安心ですよね。

規模の大きい歯科医院

スタッフ数の少ない歯科医院だとシフトの融通を利かせるのが難しく、例えば子供が熱を出して早退したい、急な休みが欲しいという要望が通らないことがあります。スタッフ数の多い歯科医院であれば1人欠けたときも補いやすいため、子育てとの両立を考えている方にはおすすめです。

元々働いていた歯科医院

元々働いていた歯科医院であれば、人柄や実力を買って再雇用してくれる可能性が高いです。院長や他のスタッフはあなたの元々の働きぶりを知っているため、ブランクがあっても理解があり働きやすいでしょう。経験年数が長い場合などは、むしろ職場復帰を求められるかもしれません。

ブランクのある歯科衛生士さんの転職は【歯科求人ラボ　関西】

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