お役立ち情報
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人間関係が良くない、院長と合わない、労働条件が希望に合わないなど、歯科衛生士の転職理由はさまざま。私が実際に歯科衛生士として勤務して感じた、職場選びの際に見ておくべき重要なポイントをご紹介します。
新卒で歯科衛生士として働く場合は、職場の雰囲気や条件にばかり目が行きがちです。ただ転職の場合は自分のやりたいこと、興味のある分野ができそうかにも目を向けてみましょう。すでに歯科衛生士としての経験があるからこそ、自分の本当にやりたいこと・興味のある分野も見えてきていると思います。
例えば歯周病の認定歯科衛生士になりたい、口腔外科にもっと携わりたい、技術をしっかり学び直したいなど。自分の歯科衛生士としての今後を見据えて職場を選びましょう。
やはり待遇面も見逃せません。自分のやりたいことや夢が実現しても、自分に見合った給与でないとモチベーションが下がりますよね。
大学病院や公的機関は賞与も充実していることが多いです。ただ小規模の歯科医院・クリニックはそうとは限らず、あらかじめ言われていた額より少なかった、実際は賞与が出なかったなんてことも。事前にしっかり確認しておくことが重要です。
病院や公的機関などは数少ないため、通勤時間が長くなったり職場に合わせて引っ越したりすることも考えられますが、歯科医院やクリニックであれば勤務地も含めて選びやすいでしょう。毎日勤務するのなら、おすすめは自宅や実家から近い職場。歯科衛生士は診療室の準備があるため、患者向けの診療時間よりも30分〜1時間ほど早く出勤することが多いからです。
診療時間後も診療室の片付けや勉強会などで退勤が遅くなることも。そのため自宅などから近い職場だと、通勤ストレスがなく続けやすいです。電車やバスなど公共交通機関を使って通勤する場合は、路線の混雑具合まで確認できるとなお良いですね。
またショッピングモールや商店街の中に入っている歯科医院は、退勤後に買い物をして帰れるというメリットもあります。 勤務時間は、歯科医院によっては午前中の診療が延びてお昼休憩がほとんど取れない、給料の出ない残業時間があることもしばしばあります。実際に働き始めないと見えてこない部分でもあるため、契約書をしっかり確認しておきましょう。
元々決められている休日・休暇だけでなく、有休消化率や休日出勤があるかどうかも見ておきたいところです。条件として有給休暇が設けられているのにほとんど消化できなかったり、勉強会という名の休日出勤があったりすることも。また女性の多い職場だからこそ、産休・育休の取得率を売りにしている歯科医院・クリニックもあります。
小規模の歯科医院・クリニックに勤務する場合、人間関係は特に重要です。治療経験や症例数が多く優秀な歯科医師・歯科衛生士であっても、人柄や考え方が著しく合わないと一緒に働くのが難しくなってきます。
特に院長の治療方針や患者・スタッフとの関わり方は見ておきたいポイント。ただ実際に一緒に働かないと見えてこない部分でもあります。面接という短時間でも人柄に疑問を感じたら、考え直して良いかもしれません。
転職時の経験年数にもよりますが、歯科衛生士としてのキャリア向上のためには教育制度が欠かせません。キャリアパスがあるか、どれくらいの頻度で勉強会が開かれるか、院外の勉強会への参加に対してサポートがあるかなど。面接のときに聞けばわかることなので、比較的見極めやすいでしょう。
一通り見ても決めきれない場合は、院内環境に目を向けてみましょう。最新の機械を取り入れていたり設備が整っていたりするのは、歯科衛生士として働く上でさほど重要ではありません。それよりも器材の消毒・滅菌をしっかり行っているか、患者ごとにグローブを交換しているかなどの方が重要。
これらの感染対策は患者さんだけでなく、働くスタッフの身を守ることにも繋がります。 病院や公的機関では感染対策が徹底されていることがほとんどですが、小規模の歯科医院・クリニックは経費削減のため徹底されていないところもあるのが現実です。
歯科衛生士の転職先としては、歯科医院やクリニックだけでなく大学病院や公的機関などさまざま。それぞれ特徴やメリット・デメリットがあるため、自分に合った職場を見つけられると良いですね。
ほとんどの歯科衛生士は歯科医院・クリニックに勤めています。歯科医院は都市部に限らず地方にも多くあるため選びやすいでしょう。小規模であることが多く、休日や待遇面で融通を利かせてもらえるなど、アットホームな雰囲気が期待できます。
歯科に限定した大学病院や、医科の中に口腔外科のみ設置された大学・総合病院で活躍する歯科衛生士もいます。歯科医院・クリニックに比べ圧倒的に大規模であり、福利厚生が充実していることも多いです。
歯科医師・歯科衛生士だけでなく、大学・総合病院には医師、看護師、薬剤師、理学・作業療法士などさまざまなスタッフが在籍しています。チーム医療の中で働くことで、歯科に限らず医科の知識も学べるでしょう。全身疾患があったり難症例であったり、リスクの高い患者さんに関わることもあります。
地域住民の健康増進のため、歯科健診の補助や歯科保健指導を行うのが保健センターの歯科衛生士です。大学・総合病院と同様、歯科医師だけでなく医師や保健師、栄養士などさまざまなスタッフが在籍しており、チーム医療の中で働きます。ただ歯科衛生士の在籍数が少なく、安定した職場で離職率も低いため、求人が出る機会はかなり少ないでしょう。
高齢者のQOL向上や誤嚥性肺炎予防のため、歯科衛生士による口腔ケアが重要視されています。介護・福祉施設では高齢者や寝たきりの方の口腔ケアが主な仕事です。介護・福祉施設には医師や看護師、介護士、ケアマネジャー、管理栄養士などさまざまなスタッフが在籍しています。
歯科関連企業に歯科衛生士として就職し、歯科の知識を生かした営業や企画、商品開発などを行います。臨床で働いていた経験があれば、よりその経験を生かせるでしょう。あるいは一般企業内にある歯科診療所で、歯科衛生士として患者(その会社の社員)と関わる道もあります。
大学や専門学校などで、歯科衛生士教員になる方もいます。学生に対して授業・実習などを行いますが、歯科衛生士を育成する立場であるため正しい知識・技術を持っていることが前提です。職場によっては教員経験を問われないことも。ただ基本的には臨床における実務経験を求められることが多いでしょう。
歯科衛生士として転職するときは、自分の中で軸を定め、転職に至った経緯を忘れないようにしましょう。転職の際に重視したいポイントは多くありますが、全て揃った職場は少ないかもしれません。キャリア向上を優先するか、働きやすさ・休日の取りやすさを優先するかなど、優先順位を決めて転職活動ができると良いでしょう。
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