お役立ち情報
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新人歯科衛生士は学校で学んだことと臨床とのギャップに悩んだり、先輩歯科衛生士や歯科医師に注意されたり壁にぶつかることが多いです。仕事をなかなか覚えられず悩む人も多いでしょう。今回は新人歯科衛生士が仕事を早く覚えるコツと、仕事を覚えられないときの対処法を解説します。
そもそも仕事を覚えるまでの時間には個人差があるものです。
歯科衛生士の仕事は簡単なものばかりではありません。
また歯科衛生士としての知識・スキルに問題がなくても、以下のことが原因で仕事が覚えられないこともあります。
●教育体制が整っていない
●仕事量が多い
●他スタッフとコミュニケーションが取りにくい
歯科医院によっては、新人歯科衛生士の教育カリキュラム・マニュアルがないなど教育体制が整っていないところもあります。
これにより仕事を覚えるのに時間がかかったり、なかなか覚えられなかったりということが起こります。
また人手不足で先輩歯科衛生士がいないこともあり、そのような歯科医院で新人歯科衛生士が成長するのは難しいです。
歯科衛生士の仕事は歯科診療補助・歯科予防処置・歯科保健指導など多岐にわたります。
加えて受付業務や雑務などを任されることもあり、仕事量が多くなることも。
仕事量が多すぎることで手に負えなくなると、身体的・精神的にも追い込まれてしまうことがあります。
先輩歯科衛生士が仕事を教えてくれない、質問すると嫌な顔をされるなどコミュニケーションが取りにくい歯科医院もあります。
これは先輩歯科衛生士に教える気がないなど相手側に問題があることもあれば、何度も同じ質問をしているなど質問する側に問題があることもあります。
仕事を円滑に進めるためには、コミュニケーション能力が重要です。
まずは相手の話をよく聞き、理解できるように自分から努力するよう心がけると良いでしょう。
歯科衛生士になると、実際に働きながら覚えなければならないことが多くあります。
ただ初めから完璧に仕事をこなせる歯科衛生士はいません。
先輩歯科衛生士も同じような経験をしてきているでしょう。
仕事を覚えるときは以下のような方法で着実に身につけていくことをおすすめします。
❶メモを取る
❷ノートに清書する
❸予習・復習をする
仕事を教わったり指示を受けたりするときは、必ずメモを取るようにしましょう。
必要なときにすぐにメモを取れるように、ポケットに入るような小さなメモ帳とペンを常備しておきます。
また診療に必要な器具など覚えるべき項目が多いときや、パソコンなど機械操作があるときにはスマートフォンで写真を撮るのも良いです。
なおスマートフォンで写真を撮って良いかは、あらかじめ確認しておきます。
もちろん診療中や患者さんの前では控えましょう。
メモは丁寧に取る必要はなく、話の要点・専門用語・キーワードを押さえるようにすると良いです。
これは後から見返したときに復習しやすいだけでなく、教える側の時間を奪わないという相手への配慮にもなります。
「いつ」「どこで」「誰が」「何を」「なぜ」「どのように」といった、5W1Hを意識してメモを取るとミスを減らすことができます。
可能であればその日のうちに、メモに取った内容を別のノートなどに清書すると良いでしょう。
清書では後から見返してもわかりやすいように丁寧にまとめます。
ノートの種類はA5よりも大きいサイズのものを選ぶようにします。
それによりスマートフォンで撮った写真・資料を貼るスペースを確保することができます。
なおルーズリーフであれば後から順番を入れ替えることもできて便利です。
ノートにまとめることで「オリジナルのマニュアル」が作成でき、仕事を早く覚えられるだけでなく、後輩に指導する立場になっても大いに役立ちます。
新人歯科衛生士がいきなり現場で活躍することは難しいです。
ただ患者は、新人もベテランも同じ歯科衛生士として見ているでしょう。
そのため患者に適切な処置ができるよう、日々の勉強が欠かせません。
例えばアポイントに沿って関連する科目の予習・復習をしておくと、仕事を覚えやすく患者にもスムーズに説明ができるようになります。
なお新人歯科衛生士に予習ノートの提出を求める歯科医院もあります。
歯科衛生士の仕事がなかなか覚えられないときは、以下の対処法を試すのも良いでしょう。
●覚えられていないことを明確にする
●わからないことは質問する
●先輩歯科衛生士の真似をする
●職場を変えてみる
まずは覚えられていないところを明確にしましょう。
その方法の一つに、仕事の流れをステップごとに分けることが挙げられます。
例えばCRは、以下のような流れになることが多いです。
ステップごとに分けると「う蝕の除去までは理解ができているけど、歯面処置以降の診療補助に自信がない」といったように、覚えられていないところを明確にすることができます。
その部分を勉強すると効率よく仕事を覚えられます。
歯科衛生士の仕事を実際に始めてみてから、わからないことが出てくることも多いです。
そのような場合、可能な限り早く質問して解決しておくと良いでしょう。
ただ、質問する前にまずは自分で考えてみることも大切です。
質問ばかりしていると相手の時間を奪うだけでなく、受け身の姿勢が続いてしまいます。
歯科医院側は、自分の意思・判断を軸にして責任を持って行動する「主体性」を求めていることが多い仕事。
受け身の姿勢が続いてしまうと、周囲の人たちの信頼を得られなかったり、成長に伸び悩んだりする可能性があります。
また質問をする際は要点を絞って質問しましょう。
例えば「アルジネート練和についてもう一度手順を知りたい」など、結論から伝えるようにすると良いですね。
なお相手が忙しい時間帯や作業中・休憩中などは避けるようにします。
「学ぶ」という言葉は「真似る」と同じ語源と言われています。
ビジネスや職人の世界でも、「上司の背中を見て学ぶ」「技を見て盗む」とも表現されており、仕事を覚えていく上で真似ることは大切なことです。
新人歯科衛生士は先輩歯科衛生士の仕事を見学する機会が多いです。
例えばスケーリングの際、限られた時間の中で先輩歯科衛生士はどのような立ち回りをしているか、どのタイミングで患者に声かけしているかなど、見て真似てみると良いでしょう。
歯科医院の中には教育体制が整っていないところもあります。
そのような場合、先輩歯科衛生士・歯科医師によってやり方や言っていることが異なり、新人歯科衛生士の成長を阻んでいることもあります。
「歯科衛生士は1年目が重要」とも言われており、基本をしっかり身につけておく必要があります。
成長できないと感じた場合は、職場を変えることも検討すると良いでしょう。
新人歯科衛生士が仕事を覚えるとき、まずはメモを取り、その後自分なりにまとめて仕事内容をよく理解することが大切です。
またわからないことがあったら、遠慮せずに質問するよう心がけましょう。
歯科衛生士としての1年目は大切な時期ですが、頑張りすぎてしまうと心身が疲弊してしまうこともあります。
自分のペースを大切にしながら学んでいけると良いですね。
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