【歯科衛生士の雇用形態】雇用形態による違いとは?

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【歯科衛生士の雇用形態】正社員、パート・アルバイト、契約社員の違いとは?

歯科衛生士の雇用形態にはいくつか種類があります。求人票を見ると、正社員のみ募集していたりアルバイトも募集していたりさまざま。どの雇用形態を選ぶかは自由ですが、それによって給料や待遇は大きく変わってきます。今回はそれぞれの違いについて詳しく解説します。

雇用形態による違いとは?

歯科衛生士の雇用形態には、主に3つの種類があります。

①正社員

②パート・アルバイト

③契約社員

他にも派遣社員などがありますが、今回はこの3つについてそれぞれの給料や待遇を見ていきましょう。

①正社員

歯科衛生士のうち、多くの人は正社員として働いているでしょう。正社員はいわば常勤の歯科衛生士で、基本的に毎日勤務するスタッフです。そのため一通りの業務や他スタッフへの指導なども任されることが多いです。

給料・賞与

正社員として働く場合、給料は月給制あるいは年俸制であることが多いでしょう。月給制はそれに加えて賞与(ボーナス)が出ます。年俸制では月給と賞与を合計して12で割った額が毎月支払われるため、賞与という区切りはありません。

正社員として雇用されれば、よほどのことがない限り安定した収入を得ることができます。なお正社員の歯科衛生士の月給は27万円、賞与は50万円、年収およそ370万円が相場となっています。

労働時間

歯科医院によっても異なりますが、およそ8時間勤務であることが多いです。例えば午前10〜13時、午後14〜19時などで、お昼に1〜2時間ほど休憩を挟みます。

休日

正社員の歯科衛生士は、その日の患者数や予約数に限らず基本的に毎日出勤します。また休日は固定されていることが多く、歯科医院によっては夏休みやゴールデンウィークなども休日としてもらえることがあります。

その他待遇

その他の待遇としては以下のようなものがあります。

• 交通費支給

• 残業代支給

• 住宅手当支給

• 社会保険完備

• 研修制度が整っている

• 産休・育休取得率が高い

• 退職金制度がある など

歯科衛生士は女性が多い職種であり、結婚や出産を機に退職する方は多くいます。資格を持っているためいつでも働き直せるのが魅力ですよね。しかし子育てなどによりブランクがあると、ブランクのない歯科衛生士に比べて雇われにくい可能性があります。そういった点では、産休や育休という制度があると籍を残したまま休めるため安心です。これは正社員の特権でしょう。


このように正社員の場合、待遇が充実していることも多いです。転職先選びに悩んだときは、その他の待遇面の充実度で決めても良いですね。なお求人票では待遇面が充実していても、実際は働いてみないとわからないもの。歯科衛生士を早く雇いたいがために、事実よりも良く書かれていることもあります。あらかじめよく確認してから契約するようにしましょう。

 

②パート・アルバイト

パート・アルバイトの歯科衛生士は、常勤(正社員)に対して非常勤の歯科衛生士のことを言います。子育て中のため毎日8時間働くのは難しい、週に数日だけ働きたいなどといった方におすすめの働き方です。ただ正社員の歯科衛生士に比べると、毎日出勤しているわけではないため任される仕事は限られてくるでしょう。

給料・賞与

パート・アルバイトの場合、給料は時給制であることが多く相場は1300〜1500円ほどです。求人票には「週2日からOK」「1日5時間からOK」などと書かれており、それに従って勤務します。シフト制の場合、あらかじめ働きたい日を決めて希望を伝えますが、希望通りに働けるとは限りません。そのため月によって給料は変動し、多く稼げる月もあれば稼げない月もあるなど安定しません。これが正社員の歯科衛生士との大きな違いです。 またパート・アルバイトの場合、賞与が支給されることは少ないでしょう。支給されたとしても、正社員の歯科衛生士に比べると少額となります。

労働時間

パート・アルバイトの労働時間は、正社員の歯科衛生士より短いです。歯科医院の場合、朝の準備の時間や診療後の片付けの時間など、忙しく人手の必要な時間帯は決まっています。また学会などで正社員の歯科衛生士がほとんどいない日など、「この時間帯は出勤してほしい」「この日は出勤してほしい」などと歯科医院側から要望が出ることもあります。

休日

パート・アルバイトの場合、いつ休日を取るかは自己申告制であることが多いです。そのため今月は多く稼ぎたいからと休日を少なくしたり、逆に休日を多く取ったりすることもできます。ただ先に述べたように、希望が全て通るとは限りません。

その他待遇

パート・アルバイトでも、正社員のように交通費が支給されることは多くあります。しかし社会保険が適用されず自分自身で国民健康保険に入る必要があったり、退職金が出なかったりすることがしばしばあります。歯科衛生士として転職する上で何を重視したいか、比較した上で決められると良いですね。


 

③契約社員

契約社員とは正社員と似た働き方で、正社員との違いは雇用期間を決めて働くという点です。基本的に正社員は歯科医院が倒産・廃業したり、自分から退職の意思を伝えたりしない限り働き続けることができます。それに対して契約社員は、「1年間社員として働く」などと期限を決めて働きます。そのため契約終了の時期を迎えると、更新の話や双方の同意がない限り退職となります。

給料・賞与

正社員のように月給制や年俸制であることが多いですが、賞与は出ないことが多いようです。契約社員として働く条件については、歯科医院によって異なるためあらかじめ確認しておきましょう。

労働時間

正社員の歯科衛生士は、同じ歯科医院であれば労働時間も全員同じです。それに対して契約社員の歯科衛生士は、同じ歯科医院であってもその人によって労働時間が異なります。

休日

契約期間内であれば、正社員(常勤)の歯科衛生士と同様に休日を取れるでしょう。これも歯科医院によって差があります。

その他待遇

契約社員の場合、基本的には1つの歯科医院だけでなく他の歯科医院でも契約を結ぶことが可能です。このように正社員よりも待遇面で劣ることがありますが、その分融通を利かせやすいのが契約社員です。契約社員としての働き方は、正社員とパート・アルバイトの中間と捉えるとわかりやすいかもしれません。

自分に合った働き方を選ぼう

どの雇用形態を選ぶかによって毎日の働き方や受けられる待遇は変わってきますが、歯科医院は個人が経営しているため融通が利くことも多いです。転職前と転職後で同じ雇用形態なのに、働き方や待遇が大きく変わったなんてこともあるかもしれません。

面接を受けてから、あるいは働き始めてから「思っていた働き方と違う」なんてことが起こらないよう、雇用形態だけは応募する前に必ず確認しておきましょう。


 

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