歯科衛生士の年収について徹底解説!年収をアップさせるには?

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転職先を決める上で見逃せないのが給料面ですよね。本記事では歯科衛生士の平均年収や年収アップの方法など、年収に関わる疑問を徹底解説します!

 

歯科衛生士の給与形態は3種類

歯科衛生士の給料には、大きく分けて3種類あります。

 

①月給制

月給制とは月ごとに給料が決まっているもの。月給制はさらに2種類に分けられ、日給月給制と完全月給制があります。日給月給制は体調不良などにより休んだり、遅刻・早退をしたりするとその分月給から差し引かれます。それに対して完全月給制は、欠勤や遅刻・早退などをしても関係なく一定額が給料として支払われます。

歯科衛生士の給与形態としては、もっとも一般的なのがこの月給制でしょう。

 

②年俸制

月単位で給料が決まっている月給制に対して、年単位で給料が決まっているのが年俸制です。ただ給料は月給制と同様、毎月支払われます。このとき支払われるのは、年単位で決められた給料を12分割したものです。

毎月の給料が上下することなく安定しており、年収もわかりやすいのがメリットですが、逆に言えば残業をしたり実績を残したりしても反映されにくいのがデメリット。実績が反映されたとしても、反映されるのは翌年の年俸となります。

 

③時給制

時給制とは、時間単位で給料が決まっているものです。1時間◯円と決まっているため、働けば働いた分だけ稼ぐことができます。今月は稼ぎたいので多く出勤するなど、給与の調節もしやすいです。逆に言えば時間を稼がないと収入に繋がりません。パート歯科衛生士は時給制であることがほとんどです。

時給制の場合、効率良く質の高い仕事をする歯科衛生士でも、ゆったりマイペースに働く歯科衛生士でも、給料の差は働いた時間でしか出せません。そのため時給交渉ができるなど、実力を評価してもらえる職場を選ぶと良いでしょう。

 

歯科衛生士の平均年収

歯科衛生士の平均年収はおよそ360万円で、月給の平均は25万円、賞与の平均は45万円です。一般的な平均年収と比べると少し低いかもしれませんが、歯科衛生士のうちほとんどが女性。女性の一般的な年収と比較すると高いと言えるでしょう。

年収は基本給に加えて、交通費や家賃補助などの各種手当や賞与などにより構成されています。なお賞与は基本給の◯ヶ月分とされることが多く、基本給が低いと賞与も少なくなります。

 

職場によって年収は変わる?

個人の歯科医院やクリニックの方が、大学病院や公的機関などに比べて月給の高いことが多いです。しかし公的機関などは各種手当や賞与が充実していることが多く、年収で見ると差がないかむしろ高いこともしばしばあります。

また、都市部にある歯科医院と地方にある歯科医院では、前者の方が年収は高くなりやすいです。これは都市部の方が患者数の多いゆえ収益に繋がりやすいからでしょう。

ただコンビニの数より多いと言われている歯科医院。一概に都市部で働く歯科衛生士の方が年収が高いとは断言できません。

 

歯科衛生士の年収の男女差

歯科衛生士はほとんどが女性で、男女差は1:9です。しかし驚くべきなのは、女性歯科衛生士の平均年収がおよそ350万円なのに対し、男性歯科衛生士の平均年収はおよそ600万円という調査結果が出ていることです。

女性が牛耳っていると思われた歯科衛生士業界ですが、男性歯科衛生士の方が圧倒的に年収の高い理由は何なのでしょう?その答えはおそらく、男性は結婚・出産などで退職をしないゆえ経験年数が長くなりやすく、順調に昇給しているからでしょう。

また女性の多い業界であるからこそ、男性歯科衛生士が重宝されることも。これらの理由により男性の平均年収が高くなっていると考えられます。

 

勤続年数によって年収は変わる?

一般的に歯科衛生士は、勤続年数が長くなるにつれて年収も上がっていきます。これは職場に勤続年数に応じた昇給制度があったり、公的機関などでは役職が付くことで昇給したりするためです。毎年いくらずつ昇給するかは職場による上、そもそも昇給制度のない職場もあります。

ただ、どの職場においても言えるのは、歯科衛生士の昇給額はさほど多くないということです。厚生労働省の調査では、定年前の55〜59歳でも歯科衛生士の平均年収は430万円程度なのに対し、歯科衛生士以外も含めた年齢別平均年収は50代以上でおよそ620万円ということがわかっています。

このように歯科衛生士は勤続年数が長くても満足のいく収入が得られるとは限りませんが、大学病院などは昇給制度などが充実しており、勤続年数に合わせて確実に昇給していくことが多いです。

 

年収アップを目指すには

年収アップの一番手っ取り早い方法は、今働いている職場で給与交渉をすることでしょう。勤続年数が長く信頼も厚ければ給与交渉もしやすいですが、そう簡単にできることではありませんよね。そこで給与交渉以外の年収アップ方法をいくつかご紹介します。

 

常勤(正社員)になる

まず大前提として、常勤(正社員)の歯科衛生士の方が年収は高いです。1日8時間を週5日働く常勤歯科衛生士に比べて、非常勤やパート歯科衛生士の年収が少ないのは当然のこと。

それだけではなく、彼女らは時給制であることが多い上、賞与のないことがほとんどです。単純に常勤歯科衛生士と同じ時間働いたとしても、賞与がないため常勤歯科衛生士の年収を超えられる可能性は低いです。

 

認定を取る

年収を上げるため、あるいは職場で評価されるためには、他者から見てもわかるような実績が必要です。例えば「歯科衛生士」という資格を提示すれば「歯に詳しい」ということが確実に伝わりますよね。

しかし資格や実績を持たずに「私は普段これだけ頑張っています」「私はこの分野が得意です」と言っていても、それを証明するものがありません。患者さんから信頼を得ていても、セミナーに参加して勉強を続けていても、誰が見てもわかるような実績がないと評価されにくいのが実情なのです。

自分の実力を示す方法として効果的なのは、認定の資格を取ることです。認定の資格にもさまざまな種類があります。

 ≪参考資格≫

  • 日本歯周病学会認定歯科衛生士
  • インプラント専門歯科衛生士
  • 日本審美学会認定歯科衛生士
  • 日本小児歯科学会認定歯科衛生士
  • ホワイトニングコーディネーター
  • 日本障害者歯科学会認定歯科衛生士
  • 日本顎咬合学会認定歯科衛生士
  • 院内感染予防対策認定歯科衛生士 など

 

認定の資格を取るのに必要な試験や研修、症例提示などは分野によって異なります。また一度認定の資格を取っても、3年あるいは5年ごとに更新の義務があるものも多いです。日本歯周病学会認定歯科衛生士のように、認定取得の条件として症例の提示を求められる場合は、その分野の専門医(歯科医師)のもとで経験を積む必要があります。

このように取得の難易度が高い認定資格は、取得できると歯科医師や職場からの評価を得やすいでしょう。特にその分野に力を入れているクリニックであれば、年収アップも期待できます。

 

給料や手当の条件が良い職場に転職する

給料や手当など年収に関わってくる待遇面は、職場によって大きく異なります。セミナーへの参加費を出してくれたり、家賃補助が出たり。結婚手当が用意されていることもあります。現在の職場では年収アップが見込めない場合、これらの待遇面が充実している職場に転職するのも1つの手です。

なお小規模の歯科医院よりは、規模の大きな職場の方が待遇面は充実していることが多いでしょう。

 

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