「女性社会」の歯科業界で、転職したいと思う理由あるある!

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歯科衛生士は女性が多い職業で、男女比はおよそ1:9。そのため歯科医院などに就職したとき、院長以外全員女性という「女性社会」が出来上がっていることがほとんどです。職場に女性が多いと良いこともあれば悪いこともあります。今回はそんな歯科衛生士が働く職場の特徴に迫ります。

 

職場に女性が多いことのメリット

職場に女性が多いことのメリットは以下です。

  • 悩み相談がしやすい
  • 産休・育休などに理解が得やすい
  • 控え室などは整理整頓されていることが多い など

同性同士であれば仲良くなりやすく、歯科衛生士として働く上での悩みや疑問も相談しやすいのが最大のメリットでしょう。仕事中だけでなくプライベートでも仲良くなり、休日に一緒に遊びに出かけることもあるかもしれません。社会人になってからも仲の良い友人ができるのは嬉しいことですよね。

産休・育休についての制度があっても、実際に取得した人がいなかったり結婚を機に退職する人がほとんどだったりする職場は多くあります。また子育て中、幼稚園へお迎えに行くため時短勤務を設けている職場もあります。歯科医院のように女性が多い職場であれば、そのような制度の利用にも理解を得やすいでしょう。

ただ自分以外の歯科衛生士が結婚していなかったり、子育て経験がなかったりすると理解は得にくいかもしれません。加えて歯科医院は診療時間が終わりに近付くにつれ、片付けなどで忙しくなります。そんな中時短勤務を利用していると、「この忙しい時間帯に帰るのか」などと思われてしまうかもしれません。

 

職場に女性が多いことのデメリット

職場に女性が多いことには、メリットだけではなくデメリットもあります。

  • 人間関係がややこしい
  • グループができがち など

女性社会の面倒な点は、人間関係がややこしいことです。よくあるのは、院長や歯科医師が男性の場合色目を使う歯科衛生士がいること。また院長や男性歯科医師と仲が良かったりひいきされていたりすると、それに対して悪口を言う歯科衛生士も必ず存在します。このように歯科衛生士同士陰口を言い合ったり、噂話が出回ったりすることもしばしばあります。

悪口ばかり言う歯科衛生士や噂話好きの歯科衛生士には耳を貸さないのが良い方法です。ただ面倒なのは女性は共感してほしい生き物なので、他スタッフの悪口に同意を求められることも。その上女性はグループになったり群れたりしたがるので、聞き入れないようにしているとグループから外されてしまう可能性もあります。

職場でどのように振る舞うかは個人の自由ですが、ささいなことでいちいちもめていては面倒ですよね。

 

歯科衛生士が転職したいと思う理由3選

女性が多いことでメリットもデメリットもある歯科衛生士の職場。ややこしい人間関係を理由に転職を考える歯科衛生士は少なくありません。それ以外にも以下のような理由により、歯科衛生士は転職したい・職場を変えたいと思うようです。

 

①院長と考えが合わない

大きな病院ではなく個人の歯科医院では、基本的に院長の言うことが全てです。経営方針だけでなく患者さんへの対応方法や器材・材料の取り扱いまで、院長の言うことに納得がいかないと働きづらさを感じるでしょう。よくあるのは院長が消毒・滅菌に力を入れず器材を使い回していたり、グローブを使い捨てではなく使い回していたり。中にはそのような器材・衛生用品の使い回しをこちらにも求めてくる院長もいます。

歯科衛生士は歯科医師よりも清潔・不潔を徹底していることが多く、院長のそのような振る舞いを許せないこともあるでしょう。このような認識のズレや価値観・考え方が合わないことにより転職を考える人が多いようです。

 

②労働条件に不満がある

労働条件としては給料や休日の取りやすさなどはもちろんのこと、保険や年金、残業に関する不満を感じることもあります。公的機関や病院などで働いていれば社会保険や厚生年金が完備されていることがほとんどですが、個人の歯科医院ではむしろ完備されていないことが多いのが現状。歯科医院が歯科医師国保と提携していればそちらへ加入できますが、提携していなければ自分で国保に加入する必要があります。

なお歯科医師国保は歯科医師だけでなく歯科衛生士や歯科技工士、歯科助手など歯科医師とともに働くスタッフや、その家族も加入することができます。歯科医師国保、国保、健康保険のどれが良いのかは人によって異なりますが、妊娠・出産を考えている場合は歯科医師国保だと将来的に負担が大きくなる可能性があります。

また、歯科医師の診療補助や診療室の片付けを行うのは歯科衛生士であるため、歯科医師に振り回されることも少なくありません。例えば歯科医師の治療が長引いたり、診療終了時間間際に急患が来たり。これにより昼休憩が十分に取れなかったり残業が増えたりして、転職を考える歯科衛生士も多いようです。休憩時間を延ばしてくれたり残業代が出たりすれば良いですが、そのような対応をしてもらえないことも。対応してもらえるかどうかはその歯科医師ではなく、院長や他スタッフがフォローしてくれるかどうかにもよるので、一度相談してみると良いでしょう。

 

③歯科衛生士業務以外を任される

歯科衛生士の業務内容は法律で定められています。もちろん歯科医院によって多少の差はあるでしょう。しかし中には、かみ合わせの調整やレジン充填などを任せられることもあるようです。よくあるのはレントゲン撮影時に、撮影の準備から撮影(ボタンを押す)まで依頼されること。

しかしこれらは違法行為であり、もし患者さんとトラブルになった場合は責任が取れませんよね。その患者さんが歯科の法律に詳しい方やその関係者であったら・・・?歯科医師に指示されると断れない、あるいはそのようなことを任せる院長や歯科医師、平気で引き受ける他スタッフに失望したという歯科衛生士が転職を考えるようです。

 

職場選びで失敗しないために

転職先で上記のような思いをしないためには、院内見学・面接時にしっかり確認しておくことが重要です。確認すべき項目は主に3つ。

 

  • 労働条件(給料や休日だけでなく保険など待遇面まで)
  • 院長・他スタッフの人柄
  • 院内の清潔度、感染対策が行われているか など

 

先に挙げた通り、職場における人間関係は歯科衛生士が転職を考えるよくある理由の1つです。院長や他スタッフの人柄は、求人情報を眺めていても見えてきません。ただ実際に働いてからではなく、院内見学や面接のときにも把握することはできます。他スタッフにどのように接しているか、患者さんにどのように対応しているかを見ておきおきましょう。

疑問に感じる部分があったら考え直した方が良いかもしれません。院内見学や面接というわずかな時間でそのようでは、毎日一緒に働くのは難しいでしょう。

また院内の清潔度や感染対策をしっかり行なっているかは、診療中の様子を見なくても消毒室を見ればわかります。消毒に使っている機械や材料、滅菌器を見れば、院長やスタッフの清潔・不潔に対する意識はある程度把握できるでしょう。ディスポ(使い捨て)の器材は感染への意識の表れですが、費用がかかるため導入していない歯科医院も多くあります。院長が器材の洗浄・消毒に入ることはほとんどないため、それらを行うスタッフへの配慮や感染予防対策がされているかも見ておきたい点ですね。

 

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