【新人歯科衛生士必見】歯科衛生士がやってはいけないこととは?

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歯科衛生士には、やっていい業務とやってはいけない業務があります。歯科衛生士がやってはいけない業務には、どのような業務が挙げられるでしょうか。今回は、歯科衛生士の役割ややってはいけない業務、やっていい業務について解説します。

そもそも歯科衛生士の役割は?

歯科衛生士は国家資格であり、歯科医師の医療業務をサポートする職種です。

歯科医師の業務の補助をすると同時に、患者様の口腔の健康を維持するための施術を行います。

歯科衛生士の主な業務は、歯科衛生士法により以下の3つに定義づけられています。

  • 歯科予防処置
  • 歯科保健指導
  • 歯科診療補助

歯科予防処置では、患者様が虫歯や歯周病にならないためのスケーリングなどが該当し、歯科保健指導では小学校や幼稚園などでの「歯みがき指導」を行います。

歯科診療補助では患者様へのカウンセリングや治療方法の説明、歯科医師による医療業務の補助を行います。

これらの業務内容について、後半で詳しく解説します。

歯科衛生士がやってはいけない業務

歯科衛生士が行ってはいけない業務には、どのような業務があるのでしょうか。

絶対的歯科医療行為はNG

「絶対的歯科医療行為」とは、いわゆる歯科医師しか行ってはいけない業務のこと。

歯科衛生士が行うことはできません。具体的には以下のような施術が挙げられます。

抜歯

歯を削る

歯茎を切る

詰めものを詰める

X線撮影

注射による麻酔

など

一方でスケーリングや表面麻酔の塗布、ホワイトニングといった「相対的歯科医行為」は、医師の指示のもと行っていいとされています。

X線撮影もNG

歯科衛生士でもできるのでは?と思われがちなX線撮影は、実は歯科衛生士はNG行為。

ただし補助業務としての「レントゲン室への誘導や患者様への説明」は歯科衛生士の業務のひとつです。

実際にX線撮影のボタンを押すといった行為は、歯科衛生士は行ってはいけません

やってしまったらどうなるの?

歯科衛生士が行ってはいけない行為をすることは、法律違反となります。

過去に歯科衛生士の違法行為を容認していた歯科医師と歯科衛生士が逮捕された事件も。

また歯科衛生士がX線撮影を行った場合、診療放射線技師法により以下の処分が下されます。

(罰則)
第三十一条 次の各号のいずれかに該当する者は、一年以下の懲役若しくは五十万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。
一 第二十四条の規定に違反した者
二 虚偽又は不正の事実に基づいて免許を受けた者

引用:診療放射線技師法

歯科衛生士が行っていい業務

では、歯科衛生士が行っていい業務にはどのようなものがあるのでしょうか。

歯科予防処置

歯科予防処置とは、患者様の虫歯や歯周病を防ぐために行われる処置のことです。

虫歯と歯周病は歯科の二大疾患と呼ばれ、人間が歯を失う原因の9割を占めているといわれています。

つまりこの虫歯・歯周病を予防することで、患者様の口腔の健康を守ることができるのです。

このために行われるスケーリングや薬物塗布などは、歯科衛生士が行う業務です。

歯科保健指導

小学校や幼稚園、福祉施設などでの歯みがき指導やカウンセリング、訪問口腔ケアといった保健指導も行います。

虫歯や歯周病は、普段の生活で予防することができます。

患者様が自分で自分の口腔の健康を守り、虫歯や歯周病を防ぐためのケアを促進することも、歯科衛生士の仕事のひとつなのです。

歯科診療補助

歯科診療補助は、歯科医師の医療業務をサポートすること。

歯科医療は歯科医師だけでなく、複数人で治療を行うチーム医療です。

歯科医師を中心に治療方針を決定し、治療がスムーズに進むように歯科衛生士が補助業務を行います。

具体的には治療中の吸引や治療道具の受け渡し、歯科医師と患者様のコミュニケーションの橋渡しなどを行うことも歯科衛生士の仕事です。

やってはいけない業務をやれと言われたら

歯科衛生士がやってはいけない業務をやれといわれたら、きっぱりと断りましょう

歯科衛生士が禁止されている行為を行うことは、犯罪行為にあたります。

通報された場合逮捕・拘置されることも。

やってはいけないことを強要された場合でも、先輩歯科衛生士や他の医師に相談するなど、決して自分で行わないようにしましょう。

また、やってはいけないことを指示する歯科医院は、ブラック歯科医院であるといえます

そのようなブラック歯科医院からは、転職して離れることもひとつの手段でしょう。

アドバイザーに相談する

まとめ

歯科衛生士には、やっていい業務とやってはいけない業務があります。

やってはいけない業務をやってしまうことは、法律違反にあたることもあるため、注意しましょう。

もしやってはいけない業務を強要されたらきっぱりと断り、ブラック歯科医院の場合は転職して他の医院で働くことも検討しましょう。
 

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