歯科衛生士が院長と合わないと感じたら?合わない理由や対処法

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歯科衛生士は国家資格でありながら、人間関係が原因で離職率が高い仕事であると言われています。特に医院のトップである院長と合わないと、いくらやりがいのある仕事でも出勤することが億劫になってしまいがちです。今回は、歯科衛生士の離職率が高い原因をまとめつつ、院長と合わないと感じる理由や対処法について解説します。

歯科衛生士の離職率が高い原因とは?

公益社団法人 歯科衛生士会の調査によると、勤務先の変更を1回〜4回以上経験したことがあると答えた歯科衛生士は、76.4%という結果がでています。

最も多いのは1回あるで21.4%、4回以上あるが19.6%、2回あるが17.8%、3回あるが17.6%で、約8割の歯科衛生士が離職を経験したことがある、という結果がでした。

歯科衛生士が離職する理由として挙げられるのは、

結婚

経営者との人間関係

出産、育児

給料や待遇

の順番で多いという結果がでています。

特に個人経営での歯科医院では、産前産後休業や育児休業などの制度が整っていない場合が多く、退職を余儀なくされる歯科衛生士が多くいます。

また経営者との人間関係の問題は、歯科医院という限られた空間であるがために、起きやすいトラブルといえるでよう。
経営者である院長と合わないと感じてしまうことは、狭い歯科医院内で円滑に仕事ができない、ということを指しています。

中には、1人だけ標的にされて態度を変えられる人や、無視された経験がある人もいるのが現状です。

出典:公益社団法人 歯科衛生士会|実態調査報告書

院長と合わないと感じるのはなぜ?

院長がパワハラをする

中でも個人経営の歯科医院では院長以上のトップがおらず、院長によるパワハラが発生してしまうこともあるようです。

なおパワハラには6つの類型と種類があります。

身体的な攻撃:カルテを投げつけた、わざと足を踏まれたなど

精神的な攻撃:ひどい言葉を浴びせる、患者さんの前で酷い叱責をするなどの人格を否定

人間関係からの切り離し:自分だけを無視する行為など個人への仲間外れ

過大な要求:到達できないような目標を設定して達成できなかったことを厳しく叱責する

過少な要求:歯科衛生士という専門職でありながら長期間まったく関係のない雑務をさせる

個の侵害:院長にしか打ち明けていない個人的な話を他のスタッフに暴露するなど

院長のトップダウンが強い

歯科医院において院長は一番上の役職なため、部下となる歯科衛生士に対して強い指示を出して統制することも。

このトップダウンがあまりに強い院長の場合、歯科衛生士が反発しても聞き耳を持たないこともあるでしょう。

こういった関係では、院長と歯科衛生士は敵対してしまい、良い人間関係が構築できなくなります。

院長が設定した待遇が悪い

給料や待遇への不満がきっかけで、「院長と合わない」と感じるパターンも少なくありません。

歯科衛生士の実態調査報告書によると、給料に満足・ある程度満足と答えている人が約4割程度、平均年収は300〜400万円と、歯科衛生士は年収があまり高くはないということがわかります。

たとえ働きやすい職場であったとしても、給料が低くては満足できる職場とはいえません。

その給料を設定しているのが院長であるがために、院長に不満を抱く歯科衛生士が多くいるようです。

院長のやり方に賛同できない

患者さんの前では良い顔をしているが、必要のない自費診療や、高い清掃用品などを勧めようとして、お金儲けのことしか考えていない院長も中にはいます。

またそのような接客を、働いている歯科衛生士に業務として課す院長も。

こういった院長のやり方に賛同できず、院長に対して不信感を持つ歯科衛生士も少なくありません。

合わない院長と上手くやっていく方法は?

割り切って距離を取る

「院長とは合わない」と割り切ってしまい、合わないことを前提に話を進めることもひとつの方法です。

合わないと分かっている上でコミュニケーションを取ることは、無駄なストレスを回避することにもつながります

一生懸命やり取りしても合わない場合は、「院長とは価値観が違う」と割り切ってしまって距離を取ってみましょう。

歯科衛生士で協力する

1対1で話し合っても埒が明かない場合は、歯科衛生士で協力し、複数人で対応してみましょう。

歯科衛生士複数人が主張していると分かると、院長も態度を改めてくれるかもしれません

また歯科衛生士のなかで院長に主張したいことをまとめ、改めて会議の機会を設けてもらう方法もあるでしょう。

しっかり話し合ってみる

忙しい業務の片手間に院長と話しても、しっかり取り合ってくれないことは多いでしょう。

歯科衛生士からの話がおざなりになってしまうと、「院長と合わない」状況が打開されることはなかなかありません。

どうしても改善してほしい部分や話したいことがあるときは、改めて話し合いの場を設けるようにしましょう。

運営元の法人に相談する

個人経営ではなく運営元法人のある歯科医院の場合、院長に取り合ってもらえないことを法人に相談することもできます。

部下である歯科衛生士に指摘されることと、上層部である法人側から指摘されるのでは、重みが異なります。

大きな法人の場合は従業員に対する相談窓口が設けられていることもあるため、一度相談してみましょう。

まとめ

院長と歯科衛生士は、切っても切れない仕事仲間となる関係です。

そんな院長と合わないなと感じたら、歯科衛生士として何ができるか考えてみましょう。

どうしても合わなくて仕事が辛い、という場合は、転職して自分にあう職場を探すこともひとつの手段です。
 

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