男性の歯科衛生士っているの?男性歯科衛生士の割合やニーズとは

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歯科衛生士という職業は女性が多いイメージですが、もちろん男性の歯科衛生士もいます。なぜ、現代では「歯科衛生士=女性」というイメージが強く持たれているのでしょうか。男性歯科衛生士の割合や、ニーズについて解説していきます。

男性の歯科衛生士の割合は?

公益社団法人 歯科衛生士会の歯科衛生士の実態調査報告書によると、歯科衛生士の性別は女性が99.0%、男性が0.4%という結果がでています。

令和2年3月現在、女性の歯科衛生士が8,843人に対して、男性の歯科衛生士はわずか38人しかいないという結果に。

人数が少ないにせよ、現場で活躍している男性歯科衛生士の方はおり、歯科医院や病院などで男性のニーズが高まってきています。

ちなみに男性の歯科衛生士の就業先で多かったのは、歯科医院・診療所、病院・大学病院、歯科衛生士教育養成機関などという調査結果も出ています。

参考:日本歯科衛生士会|歯科衛生士の勤務実態調査 報告書

歯科衛生士=女性のイメージが強いのはなぜ?

歯科衛生士は女性のイメージが強い理由には、歯科衛生士法にあります。

歯科衛生士法とは、1948年6月25日に交付した法律。

1955年の改正の際に、それまで明記のなかった「女子」という文字が強調されるようになります。
これにより女性のイメージが強まってしまったことが、要因のひとつであるといわれているのです。

しかし2014年には「女子」という表記が「業とする者」に変更され、現在は女性を強調する文言で記されていません。

男性歯科衛生士のニーズ

力仕事を効率よくできる

女性が多いとされる歯科衛生士の職場環境では、院長以外のスタッフは全員「女性」という環境も珍しくありません。

しかし歯科衛生士の業務は意外と力仕事が多く、女性のみの職場ではこういった力仕事も女性の力のみで行わなければなりません。

そういった際に男性歯科衛生士がいると、女性歯科衛生士より効率的に力仕事を行うことができるでしょう。

なお歯科衛生士の業務のうち、発生しうる力仕事には以下のようなことがあります。

重い薬品やカルテの箱の移動

診療で使う器具の移動

棚など高い場所への物の収納

抵抗してしまう子どもを押さえる

結婚・出産による退職がほとんどない

女性が多い歯科衛生士の職場では、結婚や出産、育児で休職や退職することが多くあります。

一方で男性の場合、結婚・育児の休暇はあれど出産による休職・退職がほとんどありません。

長く安定して働くことができるという点から、採用されやすいというメリットもあります。

女性が苦手な患者さんへの対応が可能

患者さんの中には、女性歯科衛生士に苦手意識を持つ方もまれにおられます。

「女性に口の中を見られるのが恥ずかしい」「女性だと緊張して悩みや考えていることを打ち明けにくい」などの理由から、歯医者に行くのが億劫だと感じている方も少なくないのです。

そういった患者さんにとって、男性歯科衛生士の存在は歯科医院にとって大きなアピールポイントとなるでしょう。

女性歯科衛生士では対応しにくい患者さんの対応も、男性歯科衛生士が対応することで解決することも。

就職先がたくさんある

歯科衛生士の就職先は歯科医院だけでなく、保健所や大きな病院の勤務、企業の歯科衛生士、歯科衛生士専門学校の講師などたくさんあります。

また介護施設でも歯科衛生士を求められていることがあり、超高齢者社会の昨今では、口腔内のケアを正しくできる歯科衛生士が必要とされています。

そんな中で男性歯科衛生士を求めている職場も増えています。

就職に困ることがないため、自分らしい働き方ができるでしょう。

男性歯科衛生士のデメリット

歯科衛生士という職業は男女関係なく、収入が低いとされる職業です。

実態調査報告書によると、歯科衛生士の収入に対し満足・ある程度満足と答えている人が約4割程度、平均年収は300〜400万円と、数字で見ても年収があまり高くはないということがわかります。

家庭を持つ男性だと、家計を支えるには難しいという場合もあるでしょう。

参考:日本歯科衛生士会|歯科衛生士の勤務実態調査 報告書

男性歯科衛生士におすすめの認定資格

男性歯科衛生士のスキルアップには、「認定歯科衛生士」の資格がおすすめです。

認定歯科衛生士とは、公益社団法人日本歯科衛生士会や特定非営利活動法人日本歯周病学会などのさまざまな団体が認める資格。

特定の専門分野において、高度な業務実践の知識、技能を有すると認められた歯科衛生士のことを指します。

認定歯科衛生士の資格を持っていることにより、求職の際に有利であったり、認定歯科衛生士の手当がつき給料がアップすることが期待できます。

まとめ

まだまだ浸透していない男性の歯科衛生士ですが、臨床の現場では求められている人材であるということがわかりました。

「自分なんか」と自信をなくしてしまうのではなく、まずは色々と行動し、男性であることの強みを活かしてより良い職場を見つけられることを祈っています。
 

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