【歯科衛生士学校】専門学校と短大の違いやメリット・デメリット

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歯科衛生士になるためには、歯科衛生士学校に3年以上通い卒業する必要があります。歯科衛生士学校は専門学校が一般的ではありますが、次に多いのが短大。専門学校と短大にはどういった違いがあり、それぞれどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。今回は歯科衛生士の専門学校、短大の違いやメリット・デメリットについて解説します。

【おさらい】歯科衛生士になるためのステップは?

歯科衛生士法において、歯科衛生士になるには最低でも3年間、歯科衛生士の養成学校に通わなければならないと定められています。

歯科衛生士の養成学校は「専門学校」「短期大学」「大学」の3種類があります。

一般社団法人 全国歯科衛生士教育協議会の調査によると、中でも専門学校が最も多く、次に短大が続くという結果に。
この調査から、歯科衛生士になるためにほとんどの人が専門学校に通っているとことが分かります。

養成学校で3年以上学び卒業したあと、初めて「歯科衛生士国家試験」を受験する資格を得ることができます。

この国家試験に合格することで、歯科衛生士免許を得ることができるのです。

参照:一般社団法人 全国歯科衛生士教育協議会|歯科衛生士教育に関する現状調査の結果報告

専門学校と短大の違いとは

では、歯科衛生士の専門学校と短大とではどのような違いがあるのでしょうか。

歯科衛生士の専門学校と短大のそれぞれの特徴を比較してみます。

専門学校
・歯科衛生士になるための専門的な知識、技術を中心に学べる
・3年制
・歯科衛生士になることが前提
短大
・歯科衛生士の知識だけでなく、一般教養科目なども学べる
・3年制
・歯科衛生士以外のキャリアプランの選択肢が増える

次の章では、歯科衛生士の専門学校と短大の違いについてメリットとデメリットを交えて解説していきます。

専門学校のメリット

専門的な知識を効率的に学べる

専門学校は専門的な教育機関であるため、歯科衛生士になるために必要な知識を効率よく学べます

さまざまな知識をまんべんなく学ぶよりも、「歯科衛生士に必要なことだけ学びたい」と思っている方に向いているでしょう。

またカリキュラムにも無駄がなく、スムーズに知識の取得ができることも特徴です。

実習が充実している

短大に比べて歯科に関するカリキュラムが中心のため、実習の数も多い傾向にあります。

歯科医院を模した環境で行う相互実習やマネキン実習の授業も多く、卒業後の就職先ですぐに役立つ技術を多く学べるでしょう。

就職後に即戦力で働きたいと考えている方は、専門学校がおすすめです。

専門学校のデメリット

臨床実習の期間が長い場合がある

臨床実習とは、一般歯科や病院などに訪問して実際に働いている歯科衛生士に混じり、実習生として臨床の場に立たなければならない実習のこと。

専門学校は短大に比べて、この臨床実習期間が長い場合があります。

臨床実習は学生の身で実際に現場に立つことから、心身の疲労が溜まりやすいという面も。
そのため、臨床実習の期間が長いことはデメリットであるという考え方も否定できません。

一方で、臨床実習が長い分卒業後のノウハウを学ぶ機会が多い部分は、メリットといえるでしょう。

短大のメリット

歯科以外の教養も学べる

歯科衛生士の短大は、医療福祉の学校に併設されていることが多い傾向です。

短大では歯科に関する知識の他にも、他の短大生が学ぶような一般教養を含めた授業を受けることができます

歯科衛生士学校の先生だけでなく異なる分野の先生も常駐しているため、さまざまな授業が開講されていることも特徴です。

幅広い知識を学べることから、キャリアプランの幅を広げることもできるでしょう。

ゼミやサークル活動に参加できる

ゼミやサークル活動がある短大の場合、歯科衛生士学部の学生も活動に参加できます

他の学部に在籍している学生と交流する機会が増え、さまざまな人脈を作ることもできるでしょう。

「友達をたくさん作って学校生活を楽しみたい」と、考えている人におすすめです。

歯科衛生士以外のキャリアプランを広げやすい

短大は専門学校のような専門知識を学ぶ機関ではないため、短大卒業後に「必ずしも歯科衛生士として就職する」ことが前提にはなりません。

他の一般企業などに就職する選択をすることも可能です。

また学校にもよりますが、歯科衛生士の学部に在籍していたとしても、試験をクリアすることで他の学部に移籍することが可能なケースも。

入学してから自分のキャリアプランをじっくり考えたいという方におすすめです。

短大のデメリット

学校が少ない

歯科衛生士の学部がある短大は、全国でわずか16校ほどしかありません(令和3年6月現在)。

もし短大進学を希望していても、近隣に学校がないことから通うことが難しいという場合も。

歯科衛生士の短大はその数の少なさを指摘されており、今後より増えていくことが期待されています。

参照:一般社団法人 全国歯科衛生士教育協議会|歯科衛生士教育に関する現状調査の結果報告

短大でも最低3年は通学が必須

一般的に短大は2年制が多いですが、歯科衛生士は歯科衛生士学校養成所の規則により、最低でも3年の通学が必須とされています。

そのため短大といえど、最低3年間は卒業ができません。

通学期間は結局専門学校と変わらないため、双方のメリット・デメリットをよく考えて選択しましょう。

歯科衛生士の知識以外も学ぶ必要がある

短大は専門学校と異なり、特定の職業に直結する専門知識を学ぶ教育機関ではありません。

専門知識だけを学ぶのではなく、一般教養科目も必須科目として学ぶ必要があります。

たくさんのことを学べる点はメリットですが、歯科衛生士の専門知識を効率的に学びたいと考えている方にとってはデメリットになるでしょう。

まとめ

専門学校と短大の違いについて、解説しました。

専門知識を重点的に学ぶか、一般教養なども幅広く学びながら専門知識も学ぶ、という点に大きな違いがありますね。

短大でも専門学校でも目指すべきところは、歯科衛生士国家試験に合格し歯科衛生士免許の取得すること。

自分のライフスタイルやキャリアプランに合った学校選びを行いましょう。

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